未開の銃に、挑戦。K.T.W.Co.,Ltd

イサカM37フェザーライト

Ithaca M37 Feather Light Model

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1880年創立の米国イサカ社の最高傑作が、「羽のように軽い」というネーミングのこのモデルでした。レミントン、ウィンチェスターとは違う独自のポンプアクション機構で、特にその軽さと実用性で、M37として米軍制式採用されました。KTWはこれを忠実にエアーソフトガンとして再現しました。
仕様:(全長)1020o、(重量)1520g、(口径)6oBB、(装弾数)46+6、(付属品)スペアマガジン、(機構)1発ー2発切り替え発射、可変ホップアップ、ポンプアクション・エアーコッキング。

価格:¥18,800(税別)
H20年8月28日再販。
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 銃身下にある三角形のパーツ下部のボタンを押すと、カセットマガジンが引き出せます。マガジンは46発はいります。
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 引き出したカセットマガジン。フェザーライトは銃身の長い分だけ、ソウドオフ、ポリスより少しパワーが上がっています。
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 中央の小さなパーツが1発-2発の切り替えレバー。前で1発、後ろで2発発射。弾その他の理由で3発出ることがあります。
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トリガー後ろのボタンはセフテイーで、前の三角形のパーツはコック・リリースレバーです。このレバーは先台をコッキングしてロックしたとき、これを解除するためのもので、使い方としては、先台を何回もスライドさせてコッキングを繰り返し、多弾数を一度に発射させたい時、便利です。
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ホップ調整は、この位置で行います。付属の六角レンチで、右に回してホップ強、左でホップ弱になります。Win M70とほぼ同じチャンバーパッキンを使用し、方式は三八、九九と同じです。なお、イサカの各機種が可変ホップになったのはH20年8月28日発売のモデルからです。

イサカM37ソウドオフ

Ithaca M37 Sawed-off Model

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Sawed-Off、つまり、銃身と銃床をノコギリできりつめたイサカM37です。ベトナム戦争では、米海兵隊の接近戦用決定版でした。
仕様:(全長)620o、(重量)950g、(口径)6oBB,(装弾数)46+6、(付属品)スペアマガジン、(機構)1発ー2発切り替え発射、ポンプアクション・エアーコッキング。¥11,800(税別)。

H21年9月、可変ホップアップ機構で新登場、¥10,800
H25年6月、新価格で再販¥11,800。

イサカM37ポリス

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ロウエンフォーサーオンリー(法執行官専用)として、警察関係に売られたイサカM37の最終モデルです。
仕様:(全長)570o、(重量)1020g、(口径)6oBB、(装弾数)46+6、(付属品)スペアマガジン、(機構)1発ー2発切り替え発射、可変ホップアップ、ポンプアクション・エアーコッキング。

価格:¥13,600(税別)
H20年8月28日、再販。
H25年6月新価格で再販。
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先台はラバーコーティング仕上げで、ポンプ動作しやすくなっています。
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グリップもラバーコーティング仕上げです。スイベルリングは上下2個あり、ここにベルトを通します。

イサカ別売パーツ

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マガジン¥1,040。
フェザーライト、ソウド-オフ、ポリスの各モデルに共通です。
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スリング&フロントスイベルSET ¥1,800。
布スリング、止め金具2個、スイベルリング1個、取り付けネジのセットです。スイベルリングのフロントはこのように取り付けます。リアは各商品に付属しているので、それを利用してください。別売の木ストック(ソウドオフグリップも)にもリアのリングは付いています。
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ピストン&シリンダー
ピストンヘッドが金属製になって新発売。ピストンとシリンダーがSETで¥980。
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スコープマウント ¥4,400
ネジ2本で簡単に取り付けられます。亜鉛ダイキャスト製。
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スコープ取り付け KTW製スコープ(3-9X40)¥10,000、マウントリング¥1,000(2個セット)。
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ピストルグリップ¥1,980。
ゴム引き仕様、取り付けボルト付き。
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木製ストック ¥9,000
ブナ材オイル仕上げ、全パーツ付属。
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木製先台 ¥9,000
ブナ材オイル仕上げ、全パーツ組込済み。
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木製ソウドオフ・グリップ ¥4,000
ブナ材オイル仕上げ、全パーツ付属。
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プラ製ストック¥4,500。
フェザーライト用の純正ストックです。廉価なので一番人気のある品です。

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イサカM37の本体(レシーバー部)はフェザーライト、ソウドオフ、ポリスの3種ともまったく同じ物です。予備のストックがあれば3丁分楽しめます。交換は簡単です。
----------------- ITHACA M37 SAWED−OFF の話 -----------------------


ニューヨーク市の北西約300キロにイサカという町がある。イサカの名はここからきている。西部開拓もほぼ終わりを告げる1880年の創立だ。創業当時は木造の小さな工場で、有鶏頭(露出ハンマー)12番径ショットガンを造っていた。この第1作を発展させ、単身や二連のショットガンを量産し、イサカの名は世に知られるようになった。
第2次大戦が始まると、他の銃器メーカー同様、軍需工場としてM1911A1(ガバメント)、M6(サバイバルウェポン)、M3A1(グリスガン)を製造することになるが、そのころ、新機種も開発していた。1937年に発表されたフェザーライト・ショットガンである。
イサカ社初のレピーター(連発銃)で、軍用を意識して設計された。当時、ショットガンで軍用に採用されるためには、ポンプアクションでなければならなっかた。第1次大戦のウィンチェスターM97(1897年発売)、レミントンM10(1910年発売)、ウィンチェスターM12(1912年発売)、そして第2次大戦で活躍するレミントンM31(1931年発売)と、軍用に採用されたショットガンはすべてポンプアクションだった。予定どうりイサカ・フェザーライトは軍に採用され、M37の制式名が付くことになる。
M37フェザーライトは、既存のレピーターの長所を取り入れ、さらにそれを超える独特なデザインを持つことで評判となった。雨水や泥が入らないようにエジェクションポートが下にあるのは、ジョンDペダーセンがデザインしたレミントンM10を、バレルをワンタッチでテイクダウンできるのはT.C.ジョンソンのウィンチェスターM12を発展させたものだった。そして、なによりも優れていたのは、小さくて軽いことだった。小さくても12番径のパワーと装弾数に変わりはない。また、軽くてもアルミを使用すること無く、オールスチール削りだしの無駄のない設計により、強度の問題もない。
この、小さくて軽いことは、戦後、多くの警察でパトカー搭載用に採用される要因となり、実戦の場でさらに永く活躍することになるのだが、M37の性能の本質が発揮されたのは、皮肉にもアンダーグラウンドの世界だった。
銃身と銃床を切りつめたソウドオフ・ショットガンである。原点は水平二連だが、装弾数の多いレピーターのソウドオフでは、ポンプアクションでしかありえない。オートでは多くがリコイル部が銃床内にあるためカット出来ない。仮に出来たとしても短銃身によるガス圧低下やリコイル圧底下で回転不良になる。数あるレピーターの中で、最も小さく軽いM37は、ソウドオフに最適だった。
銀行強盗やテロで、もっとも効果的に使用され、恐れられたのが9粒弾(ダブルオーバック)の装填されたソウドオフM37だった。
ソウドオフM37は、ベトナムでも使用された。海兵隊では、背のうに入れてイザというときに備える者が少なくなかったという。肩幅しかない狭いトンネルに入らなければならない時、ガバメントを持つより、ワンショットでガバ1弾倉分以上の威力を発揮し、しかも、どこを狙っても1粒以上は必ず命中するだろう9粒弾とソウドオフに絶大な信頼があったという。しかし、ベトナム当時のソウドオフは、公的な記録として残っていない。ダムダム弾禁止のジュネーブ条約(1949年)で、むきだしの鉛弾を発射するショットガンは、おもてむき戦争では使用していないことになっている。
1975年のベトナム戦争終結後、平和な時代が続いて世界的に銃器産業が衰退する中、M37以外これといったヒット作のなかったイサカ社は、創立100年を過ぎた1980年代、その製造の幕を閉じた。
今日まで、M37より優れた小型軽量レピーターは、現れていない。もちろん、ソウドオフにして、これほどコンパクトな物もM37以外には無い。

文:壇植遜